競輪を自分専用の魔法のATMにする方法

たった10分で100万円稼ぐには競輪です。

あの時トラックに跳ねられなければ競輪選手を目指してたんだよな

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小学生の頃、ロードレーサータイプの自転車が大流行だった。

と言っても私の住んでいる地域でロード自転車に乗っているのは私ひとりだけ。

 

というのもロードバイクは非常に高価だったからだ。

私は実家が金持ちかと言うと、実はそうでもなかった。

 

競輪選手は億単位の金を稼げる。

息子を競輪選手にすれば将来は楽な老後を過ごせると考えた父親

私の誕生日プレゼントに当時8万円もする自転車を買ってくれた。

 

ロードバイクに乗っていると、すれ違う人々の視線を釘付けに出来る爽快感。

小学生ながら自分は競輪選手になったかにような錯覚を覚えつつも

毎日自転車をこぐのが日課になっていた。

 

小学生はとにかく成長するのが早い。

1年もすれば身長は一回り大きくなってしまう。

 

サイズが少々小さくなってしまった自転車が乗りづらくなってきたので

父親に新しい自転車を買ってくれと何度も頼んでいた。

 

中学生になったら買ってやるから小学生まではそれで我慢しろ。

そう父親に言われて仕方なく一回り小さい自転車を毎日こいでいた。

 

小学生だったので詳しいスピードは分からなかったが

直線では時速40kmくらいは出ていたのではないだろうか。

 

全速力で走っている時は気持ちいい。

すっかり自転車の虜になっていた私は、野球やサッカーもやっていたのだが

中学へ行ったら自転車部に入ろうと考えていた。(中学にそんなものは無い)

 

そんなある日、いつものように1kmほどの直線コースを(正確には道路)

なぜかその日は反対側車線を通って最高速度の時速40kmに達していた。

対抗車とすれ違いながら走っていたので、車のドライバーは驚いたろう。

 

自宅まで約100メートルの場所に差し掛かった時に、右側の空き地に止まっていたトラックが急発信しようとしているのが視界に入った。

 

その瞬間、最高速度に達していた私は真横からトラックに突っ込まれて

私と自転車は真横に吹っ飛ばされた。

 

「あっ、死んだかな?」と思ったが私は死んでいなかった。

道路に横たわっていた私はすぐに意識を取り戻し、私を跳ねたトラックを

探して睨み付けた。

運転手の土方みたいなおっさんが慌てて私に駆け寄ってきた。

 

「おい!大丈夫か? 急に飛び出してきたら危ないじゃないか!」

と、なぜか私はトラックに跳ねられたのに怒られた。

自転車を見るとフレームもタイヤもひん曲がっており、骨折はしなかったが

全身打撲による痛みが私を襲ってきた。服もビリビリに破れている。

 

「今、救急車呼ぶから、ちょっとそこで待ってろ」

 

おっさんは救急車を呼びにトラックに乗って行ってしまった。

1時間待っても来なかったので、自宅までボロボロの自転車を引きずりながら帰った。

 

ちょうど自転車もサイズが小さくなってたし、新しいの買ってもらうか。

と子供ながらにしたたかな計算をしていたのだが両親は激怒していた。

 

「何で車のナンバーを覚えておかなかったんだ!」

両親にも私は怒られた。

結局、私を跳ねたトラックの運転手は見つからず、自転車も廃棄処分。

 

そして我が家ではロードバイク禁止令が発令された。

 

私は単純バカなスピード狂で、また事故を起こすと父親が判断したらしい。

 

 

中学で自転車を再開しようとしたが、先生達までがロードは危険だから。

という理由で自転車を練習する許可を与えてくれなかった。

 

隠れて乗っていれば良かったのだが、金八先生が日本各地で支持されていた

脳天気な時代では、親よりも中学校の先生の方が偉かった時代である。

 

今思うと、自分はまるで北朝鮮のような地域で暮らしていたんだと思う。

地域全体でロードバイクを禁止しているなど聞いたことがない。

 

私の自転車競技の選手としての才能の芽はこうして早々に摘まれてしまった。

 

しかし、成人してからも自転車は好きなのでロードバイクやピストを買って

トラックにだけは細心の注意を払いながらスピードを出して楽しんでいる。

 

サラリーマンだった父親が競輪場に遊びに行く時に、私も強引に付いて行き

小学生の分際で、お年玉で車券を購入しようとしていると、父親に激怒され

「お前はここで待ってろ!」と出店コーナーに朝から夕方まで置き去りにされた事もある。

 

私から競輪を取り上げた父親は早期に亡くなり、これと言って無趣味だった

父親が競輪場へ行く時だけは楽しそうにしていたのを鮮明に覚えている。

 

「競輪場は大人の楽しみの場所だから子供は来ちゃいけない。」

賭け事として競輪を見ていた父親はそう言いたげな雰囲気を出していた。

 

しかし、私の競輪に対する捉え方は全く違う。

自転車で早く走れる事は凄い才能だ。

競輪場にはそういった凄い才能を持った選手がひしめき合っている。

 

捲くりが決まって1着でゴールを通過する事はどれくらい気持ちいいのだろうか?

ゴール直前で差すのは気持ちよさそうだなぁ。見ている方も興奮する。

 

大好きな自転車で食ってる彼らを見ていると、ただただ羨ましい。

 

そんな私は、今はオンラインで競輪を楽しんでいる。

 

 

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